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この章で紹介されている設定は、上級者向けです。OS X のコマンドラインについて詳しい知識を必要とします。コマンドラインの操作に慣れていない場合は、この操作を行わないことをお奨めします。
CrossOver を使うと、Windows アプリケーションを多数のユーザーに展開できます。基本機能であるボトルの共有により、1つのシステムのすべてのユーザーがアプリケーションをそれぞれ1回インストールできます。ボトルの共有は単純で、配布したいファイルやアプリケーションが入ったボトルを作詞し、個人データ(例えば、キャッシュのパスワードとユーザー名)は削除し、[
] ボタンをクリックします。共有することで、システムのすべてのユーザーが共有ボトル内のソフトウェアにアクセスすることができるようになります。管理ボトルにアクセスする時、ホームアカウントに 'スタブボトル' が作成されます。スタブボトルには、ボトルへの修正、管理ボトル内の最大サイズのファイルとディレクトリへのシンボリックリンクが入っています。スタブボトルは管理ボトルと同じ名前です。
管理ボトルを別の Mac に配布する方法は、別のシステム上の同じ場所(一般的に、コピー先は /Library/Application Support/CrossOver/Bottles
)にコピーする方法です。コピー先システムのユーザーは、ボトルをコピー後、
CrossOver を一度実行する必要があります。これにより、 CrossOver がボトルのアイコンを作成します。
必要に応じて、また、ネットワークの設定に応じて、アプリケーションを別のマシンにプッシュする前に次のカスタマイズをしておくことができます。
既成アイコンのエクスポート. ユーザーのドックへアイコンを自動的に登録する機能があれば、配布パッケージ中に CrossOver で作成されたアイコンを入れておくこともできます。ボトル名が同じならば、1台のマシンから別のマシンへコピーされても、アイコンはうまく動作します。アイコンから CrossOver を起動すると、すぐにそのアイコンを確認して、ローカルで使用できるアイコンと入れ替えます。
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ボトルをエキスポートすると、2セットのアイコンが作成されます。1つは管理外ボトルを参照するため、もう1つは管理ボトルを参照するためです。管理ボトルを参照するアイコンを必ず配布しておいてください。 |
カスタムか既成環境設定ファイルの提供.
多くのシステム管理者は、CrossOver
をロールアウトする前にそののデフォルトの動作を変更しておきます。これは、用意したコマンドを各ユーザーアカウントで実行するか、デフォルトファイル(一般的には、~/Library/Preferences/com.codeweavers.CrossOver.plist
)を用意しておき、各ユーザーアカウントの
Preferences
ディレクトリにコピーします。
最も有効なデフォルト設定:
ユーザーボトルの場所変更.
デフォルトユーザーのボトルディレクトリは ~/Library/Application Support/CrossOver/Bottles
です。管理ボトルを使用する場合でも、このディレクトリは使って
user-local の設定を保存します。このディレクトリの場所は BottleDir の環境設定から変更できます:
$
defaults write com.codeweavers.CrossOver BottleDir
/path/to/user_private/non_networked/bottle/dir
重要なことは、この設定を管理ボトルが入ったディレクトリに設定しないことです。これは、ユーザー設定がシステム設定とコンフリクトするためです。
ボトルディレクトリとしてネットワークかリモートドライブを使用するのはパフォーマンスに問題があるため、お薦めしません。
CrossOverのボトル作成先変更. エキスポートされたボトルを外部ボリュームまたは共有ボリュームに保存する場合は、CrossOver に別のディレクトリを指定し直す必要があります。この指定は、ManagedBottleDirs の環境設定で行うことができます:
$
defaults write com.codeweavers.CrossOver ManagedBottleDirs
/path/to/shared/non_networked/bottle/dir